農業インターシップを終えて

土に汚れないこと、汗に濡れないことが美徳とされる現代において、多くの農業問題研究家がそれぞれの専門知識に基づいて高遠な議論を展開している。しかし、こと農業問題においては机上の議論は全く無意味であると思う。

土に汚れない農業議論、汗に濡れない農業議論は、決して農問題の本質を捉えることができないと感じたから、私は農業インターシップに参加したてきた。(たかが一週間だけど)

ともかく一週間の経験は、きわめて貴重であって、農企業にも多くの知己を得たし、農問題について語られる言葉の真贋の見分けもいくらかつくようになった(はずである)。

私が訪れたのは農繁期中の農繁期であるらしく、本来ならば放置されることも少なくないらしいのだが、無理を言って一通りの作業を体験させてもらった。稲刈り、草取り、野菜の植え付け・収穫・選別、果樹などなど。

農繁期ということもあり、迎合されることも無く、結構戦力として見られていたのではと自惚れないでもない。実際的な作業ができたことは、自分にとって一番の収穫であった。しかし、担い手不足というのをこんなじかにヒシヒシと感じるとは思ってもみなかった。基本的に戦力不足だな、現場は。

この経験を、単なる思い出とすることなく、サトウキビを食べるときのようにこの経験の甘味を暫くは吸い尽くしたい。そして、吸い尽くしたらまた行こうと思う.



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