さらば工学部

個人的に、あまりにリアルタイムなタイトルでワロタ。今週の日経ビジネス。言っておくが、僕は編集者ではない。

記事によると、工学部は20年前に比べて志願者は半数になり、志願者の学力の低下も著しいんだとか。例えば東京大学なんかを見てみると、以前は理一から経済学部への転籍が7人までに制限されていたんだけれども、新制度を導入したとたんに58人になったらしい。ホリエモンみたいな強欲さはないが、手堅い拝金主義の世相を反映していると言えるんじゃないだろうか。全国でも、工学部志願者のパイの奪い合いが激化して、肝心のパイがちっとも焼きあがらないという悪循環に陥っている模様。

で、ものつくりの日本ヤバス!なわけらしい。さらば工学部した僕に言わせれば、世間がこんなんだから当然の帰結だと思うけどね。就職という選択肢しか考えられない工学部生にとっては「どうせ社長は文系で、自分は絶対社長にはなれないさ。そもそも経営なんかわかりっこね〜 何で俺らがこんなに単位取るの苦労してんのに、遊びまくってる文系の奴らがどんどん大手企業に就職していくんだよ。理不尽だぜ〜 俺たち絶対割り食ってるべ!」って感じだろうな*1。実際、新製品作っても、発表して目立ってかっこいいのは経営陣だしさ。

工学部がサバイブするためには、学科名変えて志願者を誘引するのではなく、カリキュラムに経営とかビジネスとかも取り入れて、大袈裟に言えば文系を包摂するような存在となり、コミュニケーション能力だけで要領よく立ち回って得意げになってるっている文系人たちをぎゃふんと言わせられる人間を形成できるかどうかにかかっているのではないだろうか。




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*1:と思う