なぜ日本人はかくも幼稚になったのか
- 作者: 福田和也
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2000/01
- メディア: 文庫
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そう、彼は安楽椅子に座ったまま、国に殉ずることを説いています。私にとって一番恥ずかしいことは、自分で出来もしないことを人に滔々と説くことなのですが。それも「俺もまだ不器用だけど一緒にやってみるか?」という視線ではなく、「君、君たれど、臣、臣たれ」といわんばかりの一方さ。
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/24815860.html
小飼氏が言うことはももっともなのだけれど、福田氏のこういった「自分は安楽椅子に座って、国のために死ねと説く」という姿勢は完全に釣りだろう。『作家の値うち』や『悪の読書術』で見られる、これ見よがしに繰り出される堂に入った悪意*1からも薄々感じていたが、福田氏のこういった姿勢が本当の意味で偽善と戦うということなのかもしれない。そうでないかもしれない。結局のところよくわからない。でもひとついえることは、福田氏は意外と「まとも」である。
果たして、福田氏の本意はどうなのだろうか。
*1:特定の著者をボロカスに言う